英検を受験してみたいと考える大人の皆さんが一度はよぎることだと思います。
「英検を大人が受けても恥ずかしくないのだろうか?」
まず冒頭ですが強い言葉で言い切ってしまいましょう。
当然、恥ずかしいと考える必要はありませんし、仮に大人が英検を受けることが恥ずかしいことだと揶揄する人がいればそのような人の方が恥ずかしいふるまいです。
しかし、そうはわかっていてもなかなか踏み出すことが難しいのも事実ですね。
この記事では恥ずかしいと思う理由や、実際どう思われるか、他にも大人の受験者がいるのかなどを深堀っていきたいと思います。
「英検受験=恥ずかしい」と感じる理由
そもそもなぜ我々大人は英検を受けることが恥ずかしいのでは?と考えたり、恥ずかしいことだと思われているのでは?と勘ぐってしまうのでしょうか?
主に3つの理由があると思います。
社会的なプレッシャーと期待値
社会では、大人が新しいスキルを学ぶことは時々見下される傾向があります。特に英語のような基本的なスキルは、学生の頃に習得しておくべきだとの期待があります。そのため、大人が英検を受験することは、一定の社会的なプレッシャーや期待値に照らし合わせて見られることがあります。
また、社会的な期待値は、大人が英検を受験する動機を理解するのが難しい場合もあります。大人が英語を学び、試験を受けることは個人の成長とスキルアップに繋がりますが、これが外部からは理解されにくい場合があります。
英語学習の過去の経験
英語学習の過去の経験は、大人が英検を受験する際に恥ずかしいと感じる理由の一つです。学生時代に英語学習に苦しんだり、期待された成果を上げられなかったりした経験が、英語学習に対する自信喪失に繋がっている可能性があります。特に、日本の伝統的な英語教育は、文法や読解中心であり、実際のコミュニケーション能力の育成が不十分だったため、コミュニケーションの場面での失敗経験がトラウマとなっていることも考えられます。
さらに、社会人になってから英語学習を再開する際には、過去の失敗経験が心の障壁となり、英検受験に対する恥ずかしさを感じる要因となるかもしれません。しかし、英語学習は個人の成長や新しい可能性を開くための重要なステップです。英検を受験することで、自分の英語能力を客観的に測ることができ、さらなる学習のモチベーションを得ることができます。
そして、英検受験を通じて、過去の経験を乗り越え、新たな学習のスタートを切ることができるのです。それは、英語学習の新しい旅の始まりとも言えるでしょう。
学生主体の試験との先入観
英検は主に学生を対象とした試験と見なされており、大人の受験者にとっては少々恥ずかしいと感じる場合があります。この先入観は、社会全体での英語教育の期待値や、個人の英語学習経験に根ざしている可能性があります。特に、英語能力の評価は学生の時期に重要視される傾向があり、大人になってから英語の試験を受けることは一般的ではないと考えられることがあります。
しかし、現代社会では、終身学習が重要視されており、新しいスキルの習得は個人の成長やキャリアアップにとって重要な要素となっています。英検は、英語能力の客観的な評価を提供し、受験者にとっては自分の英語力のレベルを知る良い機会となります。英検受験は、自分の能力を確認し、さらなる学習のモチベーションを提供するものであり、年齢に関係なく受ける価値のある試験であると言えるでしょう。
英検を受けることで、個人は自分の英語能力を確認し、さらに高い目標を設定することが可能となり、英語学習の新しいステージに進むことができます。これは、英語学習の継続的なプロセスをサポートし、個人の成長を促進する重要なステップとなります。
英検を大人が受けることは本当に「恥ずかしいこと」のか?
英検を受けることに対する恥ずかしさは主に個人の感覚や社会的な先入観に依存するため、恥ずかしいと感じるか否かは当然個人差があります。しかし、英検受験は英語学習の進行と能力の確認を目的としており、年齢に関わらず価値のある試験であることは変わりません。
英検を受ける大人に対する世間の反応
英検を受ける大人に対する世間一般の反応は多様です。一部の人々は、大人が自分のスキルを向上させようと努力する姿勢を評価し、支持する意見を持っています。一方で、英検は学生の試験であるとの先入観を持つ人々もいて、大人が受けることに疑問を抱くかもしれません。
例えば以下の方は大人が受けるのは恥ずかしいのかも?と疑念を抱いています。
大人が英検受け直すとしたら3級?準2級?3級受けに行ったら学生さんだらけで恥ずかしいかなぁ?💦
— えむ (@parttimerm) March 8, 2018
しかし、勉強を始めるのはいつになっても遅いということはありません。
この方のメッセージを見てみてください。
英検5級って一応中1相当って事になってるけど、最早受けてるの大半小学生だよね。しかし、そんな中、大人も数名居て、頑張ってるんだなー偉いなー私も頑張んなきゃなーと思う午後。
— 山田カトリーヌ花子 ∃🟪 (@catollene) January 27, 2019
英検5級の会場に大人も数名いるという内容です。5級でも大人が複数人いるという情報は安心を与えてくれますね。
このような大人を見てあなたはどう思われますか?
恐らくこの受験された方々も「恥ずかしい」と思っているかもしれません。しかしその中でもこうやって受験を志した人がいて、それをみて「偉い、私も頑張りたい」と思う方がいるのです。
あなたはどっちの意見を大切にしたいですか?
また、「何歳からでもいいんだ」という志を与えてくれるようなツイートも見つけました。
電車の前に座ってるおじいちゃん(推定70歳くらい)が英検2級の単語帳読んでてとてもよかった。わたしも幾つになっても学び続けられる人でいたいな
— L (@chanru_38) August 3, 2023
70歳でも受験する方がいるんです。もちろん2級の単語帳ということで少しレベルは高いかもしれません。いまこれを読んでくださっている方が何歳かわかりませんが、きっと60歳だとしても、今スタートすれば70歳までには確実にこの方のように英検2級以上のレベルになっているはずです。
ここまでくると世間一般では確実「かっこいい」と思われるようになるでしょう。私も学び続ける人はかっこいいと思います。
never graduateということですね!(卒業することはない=学ぶことは無限に存在する)
他にもポジティブな意見をいくつか発見したのでぜひこれでモチベーションをあげてください!
電車で隣に座ってるスーツ着たおっさんが英検準2くらいのビジネス英語本を熱心に読んでいる。がんばれおっさん。応援するぞ。がんばってくれおっさん。
— やなぎ丸 (@tW5bsjzeWA) October 18, 2023
アラフォーおじさん明日英検3級受けてくる
中学生時代は筆記で落ちた😅リベンジだー!ww— はる (@Harubobob) October 7, 2023
目標があった方が良いから英検4級受けてみなよ!と旦那さんに勧められた😂
子供の中受けるの恥ずかしいけど、
大人になってから何かに挑戦するのって僕は凄くかっこいいと思うよ!と言う旦那さんの言葉で受験してみようかなと😂— Ringo (@rinko_red) March 31, 2022
英検を受ける大人はそもそもいるのか?
これについてはご安心ください。近年大人の受験者層は増加の一途と言われています。
そもそも大人の数自体は英検が公表をしていないのですが、公表されているデータでは、
小学校以下、中学・高等学校(高専含む)、大学(短大・専修学校含む)、その他
という区分がされています。こうなるとこの「その他」の部分は「大人」としてとらえて良いでしょう。
その数についてですが2018年度は399,214人でした。それが2022年になると523,871人になっています。
今後も増えることが予想され、決してマイナーなことではなくなってきています。
あなたが何級を受けるにしても受験者にはほぼ必ず大人がいます。安心して受けてください。
英語学習の楽しみ方とその効果
英語学習は個人の成長、キャリア発展、そして新しい可能性を探るための重要な手段となっています。しかし、大人になってから自主的に学習を続けるためには、それを楽しむことが重要です。楽しみながら学習することで、継続的に学習を行い、より良い結果を得ることができます。
趣味としての学習のメリット
趣味として英語を学ぶことは、学習のモチベーションを高め、継続的な学習をサポートします。趣味として学ぶことで、学習は負担ではなく、楽しい経験となります。また、趣味として学ぶことは、新しい言語の学習を通じて新しい文化や人々との交流を楽しむことができます。このような経験は、学習の進捗と共に、個人の人生を豊かにし、新しい視点を提供してくれます。
さらに、趣味としての学習は、ストレスの解消やリラックスにも貢献します。楽しい学習環境は、学習の効果を高め、学習者の満足感を向上させます。そして、学習の過程で得られる小さな成功体験は、自信を与え、さらなる学習のモチベーションを提供します。”
英語を使った趣味活動の例
英語を使った趣味活動は非常に多様であり、それによって英語学習がさらに楽しく有意義になります。例えば、英語で書かれた本を読んだり、英語の映画やドラマを視聴したりすることは、言語学習とエンターテイメントを組み合わせる素晴らしい方法です。これにより、学習者は自然な言葉の使い方や文化的な背景を理解することができます。
また、英語を使ってオンラインで国際的な友人を作ったり、言語交換のパートナーを見つけたりすることも可能です。これは、リアルなコミュニケーションの練習を提供し、また、異なる文化や価値観に触れる機会を提供します。さらに、英語を使って旅行することで、異なる国や地域の文化を直接体験することができ、その地域の人々と交流することができます。
英語を使用してボランティア活動に参加することも、言語学習と社会貢献を組み合わせる素晴らしい方法です。英語を通じて、異なる背景を持つ人々と協力し、共通の目標に向かって努力することは、言語スキルだけでなく、人間関係のスキルや共感力も向上させます。
これらの活動は、英語学習をより実践的で楽しいものにし、個人の成長と共に社会への貢献を可能にします。
英語学習がもたらすメンタルヘルスの効果
英語を学ぶことはただの言語スキルを身につけるだけでなく、心の健康にも良い影響を与えます。新しい言語を学ぶことは頭を使うので、思考力や記憶力を向上させる効果があります。特に、日々のルーチンから少し脱出して、新しいことを学ぶ喜びは、気分をリフレッシュさせてくれることでしょう。
また、英語を学ぶ過程でできた国際的な友人との交流は、自分の視野を広げ、新しい考え方や異なる文化を理解するきっかけとなります。このような経験は、自分自身の価値観を再評価する機会を提供し、心の豊かさをもたらします。
さらに、英語学習の達成感は自信を与え、前向きな気持ちを育んでくれます。新しい言語を使ってコミュニケーションが取れるようになった時の喜びは、自分の成長を実感させ、さらなる学習への意欲を高めてくれます。そして、英語を使って様々な人と繋がることは、孤独感を減らし、豊かな人間関係を築く助けとなります。
英語学習は、心の健康を保ちながら、人生をより充実させる有益な活動と言えるでしょう。
恥ずかしくても気にせず英検を受験するためのアドバイス
大人が英検を受けることは当然恥ずかしいことではないですが、恥ずかしさを感じてしまうこともまた、自然なことです。
恥ずかしさを感じないようにする、または気にしないようにするためにはいくつかのアプローチがあります。
マインドセットの変更方法
まず第一に、マインドセットの変更が必要です。英検を受けることは、自分の英語力を評価し、さらなる学習の方向性を見定めるための重要なステップです。他人の意見や評価を気にしすぎず、自分の成長と学習の目標に集中することが大切です。
また、失敗を恐れずに新しい挑戦を受け入れることも重要です。失敗は学習の一部であり、それを通じて学ぶことが多いです。失敗を恐れずに挑戦することで、自信を持って英検を受けることができ、恥ずかしさを感じることなく受験することができます。
趣味の一環としての受験準備
英検受験を趣味の一環として捉えることで、受験準備を楽しんで行うことができます。英語学習を日常のルーチンとして取り入れ、好きなトピックや分野に焦点を当てることで、学習はもっと楽しく、効果的になります。例えば、映画や音楽、旅行など自分の興味を持つトピックに関連する英語の資料を使って学習することで、学習のモチベーションを保ちながら英検の準備を進めることができます。
また、オンラインや地域社会で英語学習のグループに参加することもお勧めします。仲間と一緒に学習することで、お互いに励まし合い、知識を共有し、学習の楽しさを共有することができます。これは、受験準備を楽しむための素晴らしい方法であり、英検受験に対するプレッシャーを減らす助けとなります。セミナーなどに参加するのもよいでしょう。
趣味の一環として英検の準備を楽しむことで、恥ずかしさを感じることなく、自信を持って受験に挑むことができます。
受験の際の心構え
英検を受ける際に恥ずかしさを感じることはありますが、適切な心構えを持つことでこれを克服することが可能です。
①自分との競争:
英検は他人と比較する場ではなく、自分の英語能力を確認し、進歩を測る機会です。他人の目を気にせず、自分の成長に焦点を当てることが大切です。「恥ずかしい」と思うということは何かに対して劣等感を抱いていることが多く、つまり何かを自分を比べてしまっている状態から生じます。
そうではなく、あくまでも自分の人生、自分との闘いであり、それを楽しむという心構え。もちろん自然とこのような心構えになることは困難なことです。
しかし、そうありたいと何度も思い込むことが重要です。
②年齢はただの数字だと認識すること:
英語学習を続けていると次の文章を目にすることが多くなるかもしれません。それは
・Age is just a number(年齢なんてただの数字=年齢なんて関係ないよ)
という文章です。これは英語圏の文化を非常に端的に表していると思います。一般的には年齢が若いからと言って有利というわけでもなく、年齢を重ねているからと言って偉いというわけでもない、という意味合いになります。ですが、一旦ここでは英検を受験するという文脈において都合よく理解してください。
年齢なんてただの数字なんです。英検を受けるときに、ただその数字がついてくるだけであって、他人の人生に1mmも影響しません。また、周りで受けている人が例えば10代だとしても関係ありません。ただの数字です。
英語を勉強するとこのような英語圏の意識に触れることも多くなると思います。こういった名言などを調べて自分のすきなものをモチベーションにしてもよいかもしれませんね。
③準備と自信:
当然ですが、しっかりと準備をし、自分の能力を信じることで、恥ずかしさを感じることなく受験に挑むことができます。準備ができていれば、恥ずかしさよりも自信が勝ります。周りがどうあれ、圧倒的な自信に勝るものは存在しません。もし気持ちでどうにもならないのであれば圧倒的に勉強しましょう!
このような心構えを持つことで、恥ずかしさを感じることなく、より前向きに英検受験に臨むことができます。
英検受験後の活用方法
英検受験を恥ずかしいと思わないようにする、または恥ずかしいと思っても気にせず受験するためには「何のために」受験するかということを意識することも大事です。
ここではいくつか例をだしますので、もしまだ目的がぼんやりとしている方は参考にしてください。
職場での英語活用事例
英検の資格は職場で英語を使う機会が増える現代社会において、大きなアセットとなります。人生100年時代において、新たな職を探す際にも強力な武器となります。
以下に、英検の資格を活かせる職種や状況についていくつかの事例を紹介します。
英会話講師: 英検の資格は、英語教育の分野での専門性を示すために利用できます。特に、英検1級や準1級のような高いレベルの資格は、英語講師としての信頼性を高めるのに役立ちます。例えば町の小さな教室でもよいですし、ECCジュニアなどのフランチャイズの先生となっても楽しい人生になるでしょう。
通訳・翻訳: 通訳や翻訳の仕事においても、英検の資格は言語能力の証明として有効です。通訳・翻訳の専門職においては、英検の資格はクライアントや雇用者に対して、高い英語力と専門知識を持っていることを示すことができます。
貿易事務: 貿易事務の仕事では、国際的な取引先とのコミュニケーションが求められるため、英検の資格は大変有用です。貿易関連のドキュメントを英語で作成したり、交渉を行ったりする際に、英検の資格は英語力の証明となります。
外資系企業での業務: 外資系企業では、通常、英語が業務上の主要なコミュニケーションツールとなっています。英検の資格は、外資系企業での就職や昇進の際に、英語力を証明する助けになります。
英検の資格は、さまざまな職種や業務で英語を活用する必要がある現代社会において、大変価値のあるものとされています。特に、国際的なビジネスの場においては、英検の資格は職員の英語コミュニケーション能力を証明し、企業の国際的な競争力を高めるために重要視されています。
英検資格を活かした趣味の拡大
上記でビジネス面での活用を解説しました。しかし、人によってはさすがにレベルが高いと感じる方もいると思います。
そこで、もっと実生活に即して趣味を目的とした場合についてみていきましょう。
英検の資格を取得することは、英語を使った趣味活動をさらに楽しむ手助けとなります。以下に、英検資格を活用して趣味を拡大する例をいくつか提供します。
海外旅行:
英検資格を持っていることで、海外旅行時のコミュニケーションがスムーズになります。また、旅行先で地元の人々と交流したり、文化を深く理解したりすることができます。
「この年になって海外は怖い」という方の怖さの原因は未知です。相手の喋る言葉が分かれば旅行中に起きる問題を解決することができます。
外国文化の学習:
英検の資格は、外国の文化や歴史を学ぶ際の基盤となります。英語の資格があることで、外国の文学や映画、音楽などをオリジナルの言語で楽しむことができます。
語学交流会の参加:
英検資格を持っていることで、語学交流会への参加が容易になります。また、資格を持っていることで、他の参加者から信頼を得ることも可能です。
海外の友人作り:
英語のコミュニケーション能力を証明できる英検の資格は、海外の友人との関係を築く際に有利です。SNSやオンラインコミュニティを通じて、英語を使って世界中の人々と交流することができます。
英語でのブログやSNSの運営: 英検の資格を活用して、英語でブログやSNSを運営することも可能です。これにより、全世界の人々との交流が広がり、多様な視点や意見を共有することができます。
英検資格を活かすことで、英語を使った趣味の範囲が広がり、より豊かな経験を得ることができます。また、新しい文化や人々との交流を通じて、世界が広がる感覚を味わうことができます。
まとめ
英検を受験することは、大人であっても非常に意義のある取り組みであり、個人の英語学習の進行を確認し、さらに向上させる良い機会を提供します。また、英検の資格は職場での英語のコミュニケーション能力を示す重要なツールとなり、英語を使った趣味活動をさらに楽しむ手助けともなります。
大人としての英検受験の意義
大人が英検を受けることは、自分自身の英語能力を確認し、また新しい学習の目標を設定する良い機会となります。これは、英語学習の進行を刺激し、さらに高いレベルを目指す動機を与えます。また、英検の資格は職場での信頼を築くため、または国際的なコミュニケーションの機会を広げるためにも有用です。
趣味としての英語学習とその未来
英語学習は、世界が広がる感覚を提供し、異なる文化や人々との交流の機会を増やします。英検の資格を活用することで、英語を使った趣味の範囲が広がり、新しい経験を得ることができます。これは、長期的には個人の成長と満足感につながり、英語学習の継続的な動機となります。